以前に書いた「奥手な理系の恋愛戦略」で、「意中の人との関係が、まだ知人レベルの場合は、まずは友人となることを当面の目標にしましょう」と書きました。
今回は、この「単なる知人から友人・友達になる方法」についてです。
相手と共通の趣味や好きな食べ物は何か?を確認する
まずは、相手と自分の共通の趣味、共通の好きな娯楽(作品)、共通の好きな食べ物が何かを確認しましょう。知人としての何気ない日常の会話から、これらの事柄に関するヒントは十分得られるはずです。
もし仮に、それらの共通の趣味、趣向、食べ物がとくに見つからない場合は、今後その人と友達、恋人、最終的には配偶者として長く付き合っていくのは「いばらの道」であるということを覚悟しましょう。この場合、あなたは単に相手の容姿に恋をしているだけであったり、性的に興味があるだけ(男性の初期の恋心の正体は、本人の自覚のあるなしに関わらずじつはこれである場合がほとんどですが)であったり、という可能性が高いです。しばらく時間をおいて冷静になって、別の人も視野に入れていくことを考えた方がよいと思います。
ちょっとした物の貸し借り、おでかけイベントにつなげる
さて、共通の趣味が確認できたら、それらを
- ちょっとした物の貸し借り
- おでかけイベント(例えばスポーツ観戦とか食事とか)
につなげることを考えます。例えば、あなたも相手も本やマンガを読む人なら、自分が持っている他の作品が相手にも面白い、という可能性もあるわけです。
「えー、Aさん、マンガ好きなんだ? どんなの読んでるの?」
「そっかー、おもしろそう。読んでみたいなぁ」
「こんなの持ってるけど、けっこう面白いよ。今度もってこようか?」
こんなやり取りは定番ですね。

本やマンガは特にオススメです。重たいので、ちょっとづづ持ち運ぶことになりますし、種類も豊富なので、あれの次はこれ、といった風に、うまくいけば長い期間に渡って貸し借りの関係を続けることができます。
また野球やサッカーなどの共通の趣味があれば、(他の共通の友人を巻き込んで)スタジアムに観戦に行くイベントを企画します。また共通の食の好みがあれば、(これもまた友人を巻き込んで)それを食べに行くイベントを企画します。
「えぇ、Bくんもレッズファンなの? じつはC子とよくスタジアム行くんだよ。次の試合は一緒に観にいこうよ!」
「へぇー、Dちゃん肉好きなんだ。そういえばEさんも肉好きだったよねぇ…今度みんなで焼き肉どう? 最近ちょうど焼き肉食べたくて一人でも行こうかと思ってたんだ」
「なぁ…なんか次の5限だるくねぇ?…抜けてラーメンいかね? G、Hも来る?」
1度行ってみて参加したみんなが楽しい会になれば、おのずと「次も行こう」という話になり、2,3回行けばもう友達といってもいい関係になっているでしょう。そのころには、LINEのきっかけや話題にも困らなくなっていると思います。
相手に合わせすぎない
意中の人の趣味には、多少無理をしてもついつい合わせてしまいがちです。例えば、相手が好きだと言っている本やマンガを、あなたはどうも興味が持てない。相手が好きな食べ物の傾向が、どうも自分とは違う…
こういう場合、「まぁ、そのぐらいは」と思って突き進みがちですが、こういう趣味の不一致は、付き合いが進めば進むほどに、大きな問題となって二人の間に立ちはだかる可能性が高いです。たとえ恋愛感情の勢いで交際・結婚と物事が進んでも、あなたや相手が幸せになれるかどうかは慎重な判断が必要でしょう。私はこれで、結局幸せになれなかったカップルや夫婦を多く見てきました。
知人の段階で「ん?なんか趣味がちょっと違うかも…」、「なんか共通のものが少ないな…」と感じたら、あっさり気持ちを切り替える方向を考えるのも手です。異性として魅力を感じてしまう恋心と、長いつきあいを通じてはぐぐむ愛情は全く別のもので、恋心の成就が必ずしも長期的な幸福と繋がるとは限らないのです。
まとめ
まずは、相手と自分の共通の趣味、共通の好きな娯楽(作品)、共通の好きな食べ物が何かを確認しましょう。それらを踏まえて、ちょっとした物の貸し借りや、スポーツ観戦、食事などの外出イベントを企画できないか考えましょう。本やマンガの貸し借りは特に有効です。知人の段階で「ん?なんか趣味がちょっと違うかも…」と感じたら要注意。あっさり気持ちを切り替える方向を考えるのも手です。